アイスランドの物価、格安スーパー編

目次

物価の高さで有名なアイスランド

最近は日本の経済が円安やら何やらで落ち着かない状況ではありますが、それより前から、アイスランドの物価の高さは庶民派旅人の間では大変な脅威でありました。「アイスランドで外食するととんでもないことになる」「物価の高いイギリスから行っても、金があぶくのように消えていった」「貧乏人が行くとヤバいことになる」などと囁かれていました。

しかし、いくら物価の高い国でも、工夫をすればどうにかなることもあるものです。入念に事前調査をしたところ、庶民派スーパーで庶民派の食料を買い、アパートで自炊をすればどうにか生きていける、という情報を複数得ました。それらの情報を頼りに、そして質素倹約を心に誓い、はるばるアイスランドにやって来たのでした。

庶民派スーパー、ブタのマークのBónus

情報によると、アイスランドには高いスーパーと安いスーパーがあり、高いスーパーには行ってはならないということです。大変わかりやすいです。アイスランドの格安スーパーとして有名なのが、ブタのマークのBónus (ボウヌス)です。公式サイトを見ると、「他店に比べ営業時間を短くする代わりに、最低価格で商品を提供できる」という非常に合理的なことが書いてありました。気に入りました。アイスランドに来たら、ブタのマークのスーパーを探してみてください。

しかし残念なことに、ブタのマークのBónusは、私が滞在した村にはありませんでした。

私の村にはKjörbúðin (キョルブージン)というスーパーが一軒あるだけでした。KjörbúðinはブタのマークのBónusよりやや割高となっていました。

この村にやって来る前に、数日間レイキャビクに滞在し、ブタのマークのBónusに通いました。そのときの店内の商品価格を、写真と共に報告していきたいと思います。

※写真は2022年8〜9月頃のものです。レートの変動はありましたが、ISK (Icelandic króna アイスランディック・クローナ)と日本円はほぼ同額として計算しています。

では、早速まいりましょう。

庶民派格安スーパー、ブタのマークのBónus

炭酸飲料

まずは糖分補給のお供、コーラ。

コーラ缶330mlで98 ISK (約98円)。

物価の高いアイスランドにしては、好スタートを切ったのではないでしょうか?庶民にも手が届きます。

缶のジュースや炭酸水 330ml 98 ISK (約98円)。

500mlペットボトルの水は95 ISK (約95円)ですが、アイスランドでは美味しい水道水が飲めます。

ノンアルコール飲料 330ml瓶 129 ISK (約129円)。

エナジードリンク 500ml 98 ISK (約98円)。

以前ちらっと書いた通り、アイスランドのスーパーではビールやワインなどのアルコールを置いていません。お魚パーティーのときも水道水をみんなで飲みました。アイスランドには禁酒の歴史があり、現在でもアルコールは政府専売制となっています。政府系酒屋 (Vínbúðin)か空港の免税店に行かないと買えません。カフェやレストランなどの飲食店ではアルコールを提供していますが、ビール1杯で1500円程度します。

そんなわけでスーパーに置いてあるのはノンアルコールもしくは低アルコール飲料です。

サンドイッチ・惣菜

続いてサンドイッチコーナーへやって来ました。

いわゆる日本の普通のコンビニで売っていそうな三角のサンドイッチ (ベーコンたまごレタス) 698 ISK (約698円)。

細長いパンのサンド (チーズたまごレタス) 595 ISK (約595円)。

トルティーヤ (ヴィーガン・ケバブ) 698 ISK (約698円)。

野菜のメキシコ風 一人前 698 ISK (約698円)。

ここに来て物価がアイスランドっぽくなってまいりました。

格安スーパーでさえ、サンドイッチは約698円です。レストランやカフェでサンドイッチを食べようとすると、大体2000円以上します。

しかし探せば安い庶民派サンドもありました!

燻製ラムのハムサンド 359 ISK (約359円)。

見た目はかなり質素倹約派です。

野菜・果物

続いて野菜コーナーです。

野菜の値札には1キロ当たりの値段が書かれていることが多いようです。

じゃがいも (イギリス産) 1キロあたり 187 ISK (約187円)。

さつまいも (アメリカ産) 1キロあたり 375 ISK (約375円)。

玉ねぎ (オランダ産) 1キロあたり 119 ISK (約119円)。

レタス (オランダ産) 1キロあたり 359 ISK (約359円)。

キャベツ (オランダ産) 1キロあたり 179 ISK (約179円)。

しょうが (中国産) 1キロあたり 695 ISK (約695円)。

マッシュルーム (アイスランド産) 250gパック 375 ISK (約375円)。

きゅうり (アイスランド産) 1本約350g 205 ISK (約205円)。

トマト (オランダ産) 1キロあたり 345 ISK (約345円)。

ミニトマト (アイスランド産) 250gパック 429 ISK (約429円)。

りんご (オランダ産) 1キロあたり 195 ISK (約195円)。

青りんご (南アフリカ産) 1キロあたり 298 ISK (約298円)。

洋梨 (オランダ産) 1キロあたり 359 ISK (約359円)。

りんごなどの果物は割とお手頃価格です。

生花

花束 種類により1699〜2999 ISK (約1699〜2999円)。

ジュース

続いてジュースのコーナーです。

パックジュース (りんご/オレンジ/ブラックカラント) 200ml 59 ISK (約59円)。

飲みきりサイズですがアイスランドにしては庶民派価格、ありがたいです。

パックジュース (ミックス/クランベリーなど) 1リットル 157 ISK (約157円)。

スムージー 250ml 289 ISK (約289円)。

乳製品

続いて乳製品のコーナーに行ってみます。

SKYR (スキール) 170g 222 ISK (約222円)。

クレームブリュレ味やいちご味などがあります。

別ブランドのSKYR (スキール) 200g 259〜263 ISK (約259〜263円)。

SKYR (スキール)とは脱脂乳から作られる、高タンパク・脂肪0のクリーミーな乳製品です。ギリシャヨーグルトよりも高タンパクなSKYRは、カテゴリー上はヨーグルトではなくチーズに分類されます。アイスランドで昔から食べられている乳製品です。(参考:Ísey SKYR)

フェタチーズ 200g 398 ISK (約398円)。

スライスチーズ 460gで959 ISK (約959円)や、330gで829 ISK (約829円)など。

加工肉

続きまして、ハムなどの加工肉コーナーです。

チキンハム 105g 339 ISK (約339円)。

燻製チキンハム 95g 329 ISK (約329円)。

ペパロニ 180g 398 ISK (約398円)。

アイスランドではペパロニに大変お世話になりました。

カップスープ

続いては、カップスープなどのコーナーです。

粉末カップスープ (カリフラワー&ブロッコリー味/イタリアン・ミネストローネ味/トマト味) 1箱3袋入り 各219 ISK (約219円)。

よりお手頃価格の粉末カップスープ (ミネストローネ味) 1箱3袋入り 198 ISK (約198円)。

カップカルボナーラ、カップボロネーゼ 各259 ISK (約259円)。

コーヒー・ハーブティー

続いてはコーヒー、ハーブティーのコーナーです。

コロンビアコーヒー豆 400g 1098 ISK (約1098円)。

ハーブティー 1箱 479 ISK (約479円)。

このハーブティーは日本で買うと850円くらいするので、日本で買うよりも安いです。

ジャム

続いてジャムコーナーにまいります。

ピーナッツバター 400g 459 ISK (約459円)。

ジャム (オレンジマーマレード/アプリコット) 450g 各198 ISK (約198円) 。

ジャム (いちご/チェリー) 450g 各219 ISK (約219円)。

クラッカー・菓子

クラッカー類 179〜187 ISK (約179〜187円)。

続いてチョコレート菓子コーナーです。

チョコレート・バー 115 ISK (約115円)。

チョコボール系菓子 275〜398 ISK (約275〜398円)。

おしゃれなお土産チョコ 695 ISK (約695円)。

調味料

続きまして、調味料コーナーです。

バジル、カレースパイス、ディル、赤唐辛子 各198 ISK (約198円)。

ガーリックパウダー 298 ISK (約298円)。

この辺りのスパイス類は、259〜569 ISK (約259〜569円)くらいです。

みりん 150ml 398 ISK (約398円)。

スパイシー・マヨネーズ 160g 496 ISK (約496円)。

パッケージがかわいいホットドッグ用マスタード 350g 477 ISK (約477円)。

その他

ちなみに、

おむつ サイズによって枚数が違いますが 1298 ISK (約1298円)。

お会計

では、お会計です。

クレジットカードやデビットカードで会計をする人は、セルフレジで精算できます。

最初の画面で言語を英語に選択すれば、日本のスーパーのセルフレジと流れは変わりません。

野菜や果物を入れるための薄いビニール袋も有料です。

格安スーパーでの価格調査を終えて

レイキャビクにある格安スーパーBónusではこんな感じでした。

外食さえしなければ生きていけそうだ、という希望が湧いてきました。

次回は、私の村のスーパーでの商品価格などを紹介したいと思います。お楽しみに…