1月の振り返り

目次

1月を振り返ろうとしていますが、今日は2月の最終日。時の過ぎる速さは残酷です。

SAGA ARTIST FAIR 2026

さて、1月に佐賀で開催されたアートフェア「SAGA ARTIST FAIR 2026」に参加してきました。私が作品を展示させていただいたのは南里邸(なんりてい)という建物で、佐賀市内では最古の町屋建造物とのことでした。

雪がちらつく中、作品を搬入してきました。

私のお気に入りスポットでもある、宮崎県高鍋町を流れる小丸川(おまるがわ)の川原をイメージして展示部屋に陶芸作品を配置しました。作品のいくつかには動画の二次元コードを貼りました。動画は小丸川で撮影した作品の動画です。展示部屋から小丸川を感じてもらえたら面白いかなと思い、そのような展示にしました。

まじめなメレンゲ

伊万里、有田、波佐見へ

作品の搬入と搬出のため、1月に佐賀へ2回行くことになり、せっかくなので伊万里、有田、波佐見といった焼きものの町も訪問し、焼きもの調査をしてきました。やはり現地に赴き、気候風土を自分の肌で感じると、その焼きものの生まれた背景などをより深く理解することができる気がします。色々なものを自分の目で見ると、教科書で読むのとは違って、知識がどんどん自分の体に吸収されていくような感じがします。座学も大事ですが、自分の目で見て、皮膚から吸収した情報というのは中々忘れないものです。

高鍋町から高速バス

ちなみに高鍋町から佐賀へは高速バスで行きました。高鍋駅から電車でひとまず延岡(もしくは宮崎)まで出て、そこから高速バスに約4時間半乗車すると、博多に着きます。博多からJRか別のバスに乗り換えると佐賀に行けます。朝出て夕方着、といった具合です。

高鍋町に引っ越してから初めて高速バスに乗りましたが、北熊本サービスエリアで熊本ラーメンを掻っ込んだり、中々来ないであろう別のサービスエリアでは山を見上げたりして、バス旅を満喫しました。高速バスは事故が多いイメージがあり、乗る前は「事故ったらどうしよう」と思っていましたが、昼間に乗ったからか怖い思いをしなくて済みました。

焼きもの調査

伊万里の大川内山で鍋島青磁のあれこれを教えてもらったり、有田の柿右衛門窯で、古い時代の焼きものや現代の焼きものを鑑賞したり、九州陶磁文化館で開催中だった、有田工業高校の卒業制作展を見たりしました。

有田では他に、泉山磁石場やトンバイ塀のある裏通り、有田陶磁美術館、陶山神社、香蘭社などの焼きものスポットを回りました。

今右衛門窯で見た、修復された皿

そして印象的だったのが今右衛門窯で見た、修復された皿でした。

説明書きでは昭和40年代頃と書いてあったかと思いますが、カメラのレンズを落として展示中の皿を割った人がいたらしく、その修復後の皿がガラス越しに展示されていました。どこが壊れたのか分からないほど綺麗に修復されていて、修復師の技術の高さと、絶対に修復してみせるというプライドを感じました。他の展示が霞んでしまうほど修復の技術が衝撃的でした。凄すぎる。修復前の皿の写真も展示してあり、もし自分がこの皿を割った張本人だったら、切腹したかもしれないというくらい見事に割れていました。

波佐見と郷土料理ハトシ

波佐見にも足を伸ばし、波佐見焼も見ました。有田(佐賀県)からほど近い波佐見ですが、住所は長崎県になります。

長崎の卓袱(しっぽく)料理の一つに、「ハトシ」というものがあります。これはエビのすり身を食パンで挟んで揚げたもので、長崎では広く愛されている料理らしいのです。このハトシを食べたかったのですが、その時すでに満腹状態だったため、本場長崎でハトシを食べられなかったのが心残りです。ハトシを食べるために長崎を再訪したいです。

農林水産省がハトシを紹介していたのでリンクを貼っておきます。

参考サイト
農林水産省「うちの郷土料理」長崎県 ハトシ

郷土料理のページをうろついていると、イギリスとはなんの関係もない、長崎の郷土料理「いぎりす」も見つかりました。

さらにサイトを見ていると、宮崎県の郷土料理の一つに「れんこんのごりごり汁」なんてものが見つかりました。この料理は初耳です。第7代高鍋藩主秋月種成が、財政立て直しのため、地元民にれんこんの栽培を推奨したのがきっかけということです。農林水産省の「うちの郷土料理」には、全国各地の郷土料理が結構色々載っていて、見ていると楽しいです。ご丁寧に作り方や分量も載っているので、郷土料理に興味がある方は実際に作ってみるのも良いかもしれません。

佐賀と長崎の日本酒など

佐賀は日本酒の種類が豊富だと知り、急遽日本酒も調査しました。限られた時間の中、少しずつちびちびとやってみました。

鍋島能古見光栄菊基峰鶴虎之児(佐賀)

飛鸞六十餘洲(長崎)

佐賀は玄界灘と有明海に囲まれているため、海のものも美味しく、とあるお店では、刺身を注文すると新物の有明海苔が付いてきて、「刺身を海苔に巻いて食べてみてくだせえ」とのことでした。有明海苔に誇りを持っている大将でしたし、実際とても美味しかったです。やはり九州は食が豊かで美味しいです。

高鍋西小学校で粘土授業サポート

1月後半には高鍋西小学校で粘土授業のサポートをしてきました。高鍋町の観光名所にもなっている高鍋大師という石像群があるのですが、その石像から想像を膨らませ、自由に自分だけの立体像を作ろうという授業でした。

限られた時間の中、高鍋西小学校4年生のみんながそれぞれ色んな造形のものを作ってくれました。

私はお地蔵さんみたいな像と、きのこが好きな豚を作ってみんなに見せました。

Jizo

小学4年生はみんなタブレットを上手に使い、参考画像を検索していました。こういう気軽な検索にタブレットは適している一方、より複雑な学習や深い洞察が必要な学習には紙の方が良かったりするんだろうなと、紙で育った者は思いました。子どもたちにはタブレットと紙の両方をうまく使い分け、明るい未来を切り開いてほしい。紙で育った者の願いはそれだけです。

きのこが好きな豚