6月の振り返り

目次

台風チャンミー

6月には台風チャンミーが宮崎にやって来ました。同時期に南九州は梅雨入りもしました。宮崎の人は台風の中心気圧の数字で会話をします。「今回は975hPaだから大丈夫だと思う」と言っていました。宮崎の人が大丈夫と言うことは、私にとっては大丈夫ではないということだな、と理解し、台風対策をしました。水や懐中電灯を用意して台風チャンミーを迎えましたが、思ったより短時間で去っていってくれました。

空港展

6月には宮崎空港で開催された「宮崎国際現代彫刻・空港展」に参加しました。35回目だそうです。コロナ禍の年以外はほぼ毎年やり続けているということで、それがまず凄いことだと思います。今後も末長く続けていってほしいです。

熊本訪問

6月には熊本にも行きました。宮崎は交通が不便と言われていますが、高速バスを使えば九州の各地に行けます。今回高速バス「なんぷう号」で熊本に行ってみました。宮崎から熊本までのバスの乗車時間は約4時間、自宅から宮崎駅までの所要時間と合わせると、だいたい合計5〜6時間と見ておけば良さそうでした。

熊本城

熊本城へは約20年前に行ったことがあるのですが、今回はそれ以来の訪問でした。2016年の熊本地震により建造物の全壊、倒壊、石垣の崩落などの大きな被害があり、復旧作業はまだ続いているようです。復旧工事中なので、20年前とは見た目が変わった部分が多くありつつも、天守閣からの眺めは20年前の記憶の中のままでした。地震で崩落した石垣の石は10万個とも言われていて、どこに積み直せばいいか分かるように全ての石に番号を振っているそうです。途方もない作業です。全ての復旧が終わるのは2052年度の予定だそうです。修復技術を持った石工、大工さんなどの後継者不足も心配ではあります。

※追記※
2026年7月28日、熊本県で震度7の地震が発生しました。
熊本城にも被害が出ているようです。皆様の無事を祈っています。

参考URLなど:

・熊本城、修復へ奮闘続く 完全復旧は52年度―14日、前震10年
時事通信 社会部(2026年4月14日)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2026041300614&g=soc

・熊本地震から9年 完全復旧は27年後 熊本城の現状
UMK テレビ宮崎(2025年4月19日放送)
https://www.umk.co.jp/udoki/9-27-2025419.html

・バラバラになった10万個の石を35年かけて積み直す…熊本城で行われている「史上最大の復旧作業」のすさまじさ
PRESIDENT Online(2024年7月6日)
https://president.jp/articles/-/83353

2052年の復旧完了目指す熊本城 11歳で熊本地震を経験した若き職人も
熊本城・100年ぶりに見える石垣も~2052年度 全体の復旧完了をめざして~
熊本城復旧の姿

熊本市現代美術館 秀島由己男展

https://www.camk.jp/exhibition/hideshimayukio

熊本県水俣市で生まれた秀島は、故郷の名を一躍有名にしてしまった水俣病に対して憤りや悲しみを感じていただろうなと思います。早くに両親を亡くした悲しみ、戦争でごはんを満足に食べられない子どもがたくさんいることへの悲しみ、そういうものを緻密な作品で淡々と表現しているようでした。秀島作品にたまに現れる、口を開けた顔のモチーフは、声にならない声をあげているようでした。

ヒロシマと題する絵やベトナム戦争を題材にした絵もありましたが、記録映像ではご本人は至って飄々としていて、そんな人柄がわかる映像も見られて良かったです。九州出身の芸術家に関してはまだまだ知らないことばかりなので、これからも機会があれば色々な展覧会に足を運びたいと思っています。

熊本県立美術館 横山大観作品

熊本県立美術館には初めて行きました。でも初めてのような気がしない。なんだか東京都美術館に似ている建物だな、と思って調べたらこの二つの美術館は両方とも前川國男の設計によるものでした。

建築概要(熊本県立美術館)
https://www.pref.kumamoto.jp/site/museum/9339.html

熊本県伝統工芸館 彦一こま

熊本県伝統工芸館で「彦一こま」というたぬきのこまを知りました。彦一こまは、八代地方に伝わる「彦一とんち話」を題材にして作られたのが始まりだそうです。たぬきの頭や胴体、笠などが全部分解でき、それぞれがこまになっています。

熊本の伝統工芸「彦一こま」井芹眞彦氏 八代郡 氷川町

夏目漱石内坪井旧居

https://kumamoto-guide.jp/spots/detail/79

夏目漱石は英語教師として熊本にやって来て、熊本県内で何度も引っ越しをしたそうですが、そのうち最も長く(と言っても1年8か月)住んだのがこの内坪井旧居だそうです。このお宅はとても広く、縁側には猫ちゃんもいて大変癒されましたが、英語教師がこんなお家に住めるものなのか?という疑問が残りました。調べてみると、漱石は当時としては破格の給料をもらっていたらしいということが判明しました。熊本で教師をしてた頃の漱石の月給は、当時としては破格の100円。

参考URLなど:

夏目漱石「朝日新聞社長よりもスゴい」高年収ぶり その年収は現在の価値でなんと3000万円以上! 東洋経済(2022年2月12日)https://toyokeizai.net/articles/-/505342?display=b

吾輩の尊敬する夏目漱石先生も朝日新聞の社員だったニャ
朝日新聞社小史 ストーリーズ (2) 夏目漱石https://www.asahi.com/corporate/guide/outline/shorthistory/14509819

Sam Gendel & Sam Wilkes

熊本のNavaroというライブハウスに初めて行きました。Sam Gendel & Sam Wilkes のライブパフォーマンスを見ました。目を閉じると、どこか海外の乾燥地帯の風景が思い浮かぶような、そんな感覚になりました。サックスの音がパリッとしていたからでしょうか。心地良かったです。

熊本県五木村の川辺川ダム建設の話

ライブ後に立ち寄った飲み屋で、熊本県五木村のダム建設の話をちらっと聞きました。ダムなんていらないという本音もポロリと聞こえました。私もそう思います。昔読みあさっていた野田知佑の数々の本を思い出しました。昔の人はそもそも川は氾濫するという前提で家づくりをしていたので、家屋が水に浸かっても建具を容易に取り外せるような構造上の工夫がされていたと、野田さんの著書かは記憶が定かではありませんが、どなたかの本に書かれていました。それを読んで、なるほど昔の人は川が氾濫するのは当たり前のこととして、上手に付き合っていたんだなと感心しました。川を愛した野田さんだからこそ、ダムを作らずに清流を守ろうとし、その呼びかけには説得力や影響力があったと思います。

野田さんが熊本県の川辺川ダム建設反対運動をしていたことは昔読んだ野田さんの著書から知っていました。が、一旦白紙撤回になった川辺川ダム建設計画が2020年の球磨川豪雨水害を機に、再び建設の方向へ進んでいて、「2027年度にダム本体の基礎掘削工事に着手する」ということは、今回の熊本訪問を機に、川辺川ダム建設計画を調べている中で知りました。反対運動もまだ根強くあります。

2020年の球磨川豪雨水害はダムがあれば防げたのかというとそうでもなく、亡くなった方の多くは、球磨川本流の氾濫ではなく、支流からの土砂などによる逃げ遅れが原因のようで、たとえ川辺川ダムがあったとしても被害を防げなかったのでは、という調査結果もあるようです。

川辺川ダム建設については引き続き追っていきたいです。

川辺川の綺麗さが分かる動画(パドルクラブ福岡さん)

参考URLなど:

川辺川ダム問題とは(清流球磨川・川辺川を未来に手渡す流域郡市民の会)
https://tewatasukai.com/dam-problem/

「川辺川ダムがもしできていたら、2020年の球磨川豪雨水害は防げた」って本当?(清流球磨川・川辺川を未来に手渡す流域郡市民の会)
https://tewatasukai.com/dam-problem/faq/

流水型ダムでは命も清流も守れない
(阿蘇:立野ダムによらない自然と生活を守る会 )
https://kawabegawa.jp/tatenodam/?page_id=2712

豪雨災害の検証と「緑の流域治水」
(清流球磨川・川辺川を未来に手渡す流域郡市民の会)
https://tewatasukai.com/20200704-disaster/20200704-02/

川辺川ダム計画 熊本県の負担額は60年で526億円 市民団体の情報開示で判明
TBS NEWS DIG(2026年7月3日)
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/2777437

「川辺川にダムは絶対作らせない」熊本市で反対集会 地元住民ら400人が計画中止を訴える | TBS NEWS DIG(2026年4月19日)
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/2609571

ダム計画に翻弄された五木村「攻め」の振興計画  温泉建て替え、ジップライン、サウナテントなどアクティビティの調査検討も 熊本RKK(2026年3月26日)
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/rkk/2557404?display=1

熊本県五木村「ダムのない村づくり」の転換迫られ新たな振興策検討…湖底に沈む交流拠点施設はどうするか 読売新聞オンライン(2024年9月1日)
https://www.yomiuri.co.jp/local/kyushu/news/20240901-OYTNT50014/